
強い陽射しが差すバンコクの街を散策してホテルへ戻るなり、「滞在中にアフタヌーン・ティーを1度サービスします」と言われていたことを思い出し、夫とロビー・ラウンジへ向かった。
席に着くと、「ドリンクをお選びください」とオレンジと黄色のシルクの衣装に身を包んだチャーミングな笑顔の女性にメニューを渡され、ほどなくしてレモングラスの香りが利いた冷たいおしぼりとそれぞれにオーダーしたハーブティーとアイス・カプチーノが運ばれてきた。続いて、純白の皿が3段重ねになったティー・スタンドがふたつテーブルにセットされた。
1段目と2段目には、チョコレートとラズベリーのタルト、ピスタチオのマカロン、マンゴチーズケーキ、イチゴのタルトなどのスウィーツが並べられ、3段目には、サーモンのサンドウィッチ、フォアグラのパテと椎茸のパイ、カニのクリームサンドなどが置かれている。
これが“アフタヌーンティー・セット”か、と驚きとうれしさで、ふたりして顔を見合わせ少し笑った。冷たい飲み物で喉を潤したら部屋へ戻ってゆっくりしようと思っていたのだが、大きなプレゼントをもらったようでうれしくなった。もちろん、ジャズ・トリオによるライヴ演奏も旅の疲れを癒してくれたのだった。